犬に発生する腫瘍の中で2番目に多く、50%は悪性と言われています。
多くは8〜10歳で発生し、その原因に女性ホルモンとの関係が示唆されています。
雌だけではなく、雄にも発生します。症状は、乳腺部分のしこりが見られることで、他に乳頭から分泌物を出すこともあります。大きさの進行は様々ですが、それぞれの乳腺はリンパ性の連絡があるので、放っておくとそこを通じての転移が起こる可能性もあります。
治療は、基本的に外科的手術で乳腺を全て切除することです。ただ、その子の年齢や体調、腫瘍の大きさや広さなどにより手術手技は決定されます。また、同時に避妊手術を行うことが、老齢性の生殖器の病気(子宮蓄膿症など)の予防や、その子の予後をいくらかよくすることにつながります。
腫瘍の悪性か良性かは切除したものを病理検査に出すことによってわかりますが、現在は切除する前に血液検査をすることによって診断する方法が研究されています。これは細胞の基底膜が壊れたときに放出されるMMPという酵素を測定するもので、今後新しい負担の少ない診断方法として定着していくかも知れません。