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腎臓は1対の臓器で、常に体の中を健康な状態に保つために仕事をしています。 健康な腎臓は


@ 体内の老廃物をおしっことして排泄
A 体の水分が一定になるようにおしっこの量で調節
B 電解質やミネラルの調節
C 赤血球を作るのに必要なホルモンの分泌
D カルシウムの吸収に必要なビタミンDの活性化


などの働きをしています。

この腎臓が数ヶ月から数年かけて少しずつ機能していかなくなる進行性の腎臓疾患のことを慢性腎不全といいます。
慢性腎不全になると


@ 体内の老廃物がたまる → 嘔吐などをおこします
A おしっこの量が増える → 体内の水分量の低下(脱水)をおこします
B 電解質やミネラルのバランスがくずれる → 食欲不振をおこします
C 赤血球の数が減る → 貧血になります
D カルシウムの吸収がうまくできなくなる → 骨がもろくなります

などいろいろな症状がみられるようになります。
しかし、これらの症状は慢性腎不全の初期ではほとんどみられません。中期よりやや水を飲む量や尿に変化が現れますが、嘔吐や貧血などのさまざまな症状がみられるようになるころは腎臓の75%が壊れており、すでに末期まで進行しているときです。
なので、慢性腎不全においては早期発見が大事です。
早期発見のためには、猫ちゃんが健康そうに見えても定期的に尿検査や血液検査などを行うことをおすすめします。

尿検査:
初期から異常がみられ、尿比重が下がっていたり、
尿中に蛋白が出たりします。

血液検査:
腎臓の約75%が壊れるとBUN、クレアチニンなどの結果が上昇します。 その他、超音波検査やレントゲンなどにも変化がでることがあります。

慢性腎不全は進行性の病気のため、完全に治すことができませんが、
早期の発見、および治療によって進行を遅らせ、ネコちゃんの生活の質を上げてあげることは可能
です。
治療としては

食事療法:
リンや蛋白を制限した処方食
塩分を制限する
薬物療法など:
補液(水分を補う)
ACE阻害剤(血圧を下げることで腎臓の負担を軽くする)
経口吸着剤(毒素がたまるのを緩和する)

 

 

 

 

などがあります。また、おうちでは以下のことに注意してください。

新鮮な水をいつでも飲めるようにする
トイレはネコちゃんの好みに合ったものを選び、清潔にしておく
ストレスのかからない環境をつくる
獣医師の指示に従って適切な食事を与える
1日のおしっこの回数や量を時々気をつけてみる
元気・食欲の低下、嘔吐などがみられたら早めに来院する

 

 

 

 

慢性腎不全はネコちゃんが元気に見えても少しずつ確実に進行していきます。
定期的に尿や血液の検査などの健康診断をおすすめします。

 

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