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   ウサギは、草食動物(食べた草から盲腸でアミノ酸を合成して、体の蛋白質をつくる動物)なので、胃腸障害、不正咬合など、歯牙疾患による病気は致命的になります。そしてよく発生するのもこれらの病気です。
 食欲不振のウサギの盲腸は、そのままほおっておくと腸内細菌叢が変化し、致命的なダメージを受け、回復困難になってしまいます。
 そこで、食欲がもどるまでの間、野菜ジュースを作って強制的に食べさせてあげるのが、何よりの治療になります。(ただし、胃の幽門閉塞や腸閉塞などのウサギには、適応できませんので、あらかじめレントゲン検査が必要です。)

野菜ジュースの作り方
  • 用意するもの
    キャベツ・いつも食べている野菜・果物(極少量)
      ex.( キャベツ 7: にんじん 2: レタス 1: リンゴ極少量 )
  • 水:極少量 (できるだけ使用しない)
    3mlシリンジ→受付にて無料で差し上げます
  • ビタミン剤
    ビオファイバー(繊維剤、乳酸菌製剤):成ウサギで1日ティースプーン1杯
  • ミキサー、ジューサー、小さいボウル

方 法
  1. 野菜は、1日量をジューサーやミキサーでシリンジに吸い込めるくらいにすりつぶし、 野菜ジュースにする。にんじんなど硬い野菜は、あらかじめレンジなどで火を通したり、水分の多い野菜をミキサーの下の方に入れて、ミキサーごと揺ると作りやすくなります。どうしてもミキサーが回らないときは極少量の水を入れてください。
  2. 1日分の野菜ジュースにビタミン剤を1つまみ、ビオファイバーを適量混ぜ、シリンジに野菜ジュースを吸う。投薬がある場合、ジュースには混ぜないで薬のみ少量の水に溶いて投薬してください。
  3. ウサギをバスタオルにやさしく包んで保定し、シリンジを口の奥に入れ、大人のウサギなら、1回約50ml以上飲ませ、それを1日3回以上繰り返し強制給餌してください。

 ある程度食欲が出るまでの間、野菜ジュースを飲ませ続けることが大切です。
 かなり手間がかかりますが、がんばってみてください。
 野菜ジュース強制給餌開始の時は、ウサギが上手に飲んでくれるかを見とどけるため、入院させて当院の動物看護士に給餌してもらい、経過と様子を観察し、お家でできそうなら退院して、それから飼主の方が強制給餌するようにしていくと、不安が少なくなるでしょう。また、その入院期間に検査や治療もできますので、退院するまでに治癒の見通しがつくことが多いようです。



ウサギの消化器病の多く(例えば、毛血症、下痢、腸の機能低下など)は食事中の 粗繊維の不足 が原因または誘因の一つと考えられています。
ですから、消化器疾患においては下痢であれ便秘であれ、 粗繊維の補給 というのが、治療にも 回復後の再発予防にも重要です。

また、蛋白質の過給腸炎 を起こすことがあり、そしてでんぷん質の高い食事 も消化管に負担を与え腸炎の素因となる可能性があります。
そこで消化器疾患時は粗繊維の多給のほかに 蛋白質とでんぷん質の制限を行います。

繊維の多い食物としては 乾草、ワラ、タンポポなどの野草、牧草、そして野菜では 大根の葉(ニンジンは根も可)、芽キャベツ、ホウレン草、ブロッコリーやカリフラワーの茎と葉 などがあげられます。

豆類やトウモロコシは繊維が多いものの 高蛋白質なので消化器病には禁物 です。
いも類は繊維は多いのですが でんぷん質の過給となる恐れがありますから控えて下さい。

 

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